ヒアリングが終わりましたね!本日からはサイト制作の大黒柱となる「要件定義・情報設計」を行います。
要件定義の実践ワークは以下の4つの課題をご用意しています。
- 課題2-1 「ヒアリングした内容をもとに要件定義をまとめよう!」
- 課題2-2 「要件定義をもとに『設計図』を作ろう!」
- 課題2-3 「Webサイトに使用するテキストを作成しよう!」
- 課題2-4 「クライアントに確認してもらおう!」
本課題は最後にクライアントに要件定義・情報設計したものを確認してもらいます。
まとめるツールは何を使用していただいても問題ありません🙆
今回のクライアントは仕事でFigmaやWebツールをよく使用しているので確認作業はスムーズそうです!
ここが揺るがないものとなれば、後の制作フェーズも落ち着いて進めることができます。
要件定義・情報設計の意義や取り組み方を確認しながら課題を進めていきましょう!✨
課題2-1 |ヒアリングした内容をもとに要件定義をまとめよう!

要件定義とは?
要件定義とは、制作するものにおいて目的を達成するためにどうするかを明らかにしたものです。Webサイト制作においては最重要とも言える事項であり、要件定義がきちんと定まっていないと大幅な後戻りが発生する可能性もあります。
Webサイト制作の過程でのトラブルはきちんと要件を定義することで回避できるものであることが多いので、ここにいちばん力を入れるつもりで取り組みましょう。基本的にはヒアリングの結果をもとに組み立てていくので、特に新しくクライアントに何かを確認するなどは発生しません!
また、Webサイト本体を制作するためのスケジュールや予算も要件定義のフェーズで確定させることができます!スムーズな制作の進行のためにも丁寧且つ取りこぼしの少ない要件定義を目指しましょう!
ここからは実際に決めるべき事項を解説していきます💪
クライアントからの要望・要件
まずは目的の整理です!
Webサイトを作成する目的を一つに絞ります。「会社を知ってもらう」なのか「商品を知ってもらう」なのか、ブレない軸を一つ決めましょう。
これに関してはヒアリングである程度軸を決めているはずなので改めて確認するくらいの感じでOKです!
クライアントの事業内容・業界
事前に調べたことと、ヒアリングした内容を総合的にまとめますが、基本的にはクライアントが実際に言った内容を軸にまとめていきます。
ここの解像度が高いとデザインにも乗せやすくなるので、できるだけ具体的な内容をまとめていきます。特にクライアントの情報は詳細に書き出しておきましょう!
コンセプト設計
Webサイトの目的とクライアントの雰囲気、クライアントが扱っている商品・サービスをもとに、全体を通した方向性を決めます。事業を開始した際にクライアントが既にコンセプトを持って運用していることもあるので、いただいた資料なども必ず目を通しておくようにしましょう。
また、このコンセプト設計は5W1Hを意識すると作りやすいです。
- What :何を達成したいか?申込数?売上?認知?
- Who:ターゲットは誰か?男性?女性?若年層?
- Why:ターゲットはどうしてサイトに来るのか
- When:いつ来るのか
- Where:どこでサイトにアクセスするのか?
- How:どうやってサイトにたどり着くのか
機能要件の整理
これもヒアリング時点で具体的にまとめていると思いますが、必要な機能をピックアップするくらいの感じでOKです。
例)フォーム、記事投稿…etc
コンテンツ設計
Webサイトに実際に入るコンテンツを整理します。
どんなページが必要か、そのページには何が必要か、サイト内のコンテンツを書き出していきます。機能要件は書き出しているので、それ以外の部分も書き出すという感じです!
デザインのトンマナ設計
デザインのイメージや希望されている印象を整理します。
デザインの見せ方を既にクライアントが設計しているものがある場合は、事前に資料をいただいていると思うのでそこに合わせて設計します。
ただ、ここはデザイナーが作り込んでいく部分でもあるので、デザイナーに伝わるような「運域やイメージ」の共通認識をまとめておくでOKです。
サイト公開までのスケジュール
納期(公開日)が細かく決定している場合はそこから逆算で詰めていきます。
基本的にはデザインが済んだらコーディング、といった流れで問題ないですが、あまりにも納期がタイトな場合は確定したところから時期を重ねて進めていくこともあります。
納期が無い場合には、こちら主導でスケジュールの提案をします。あまりに余裕が多いスケジュールだとダラダラしてしまい全員が損することになるので、各フェーズで最低限の日数+1~2日のバッファ程度にしておくと良いです。早ければ早いほどクライアントにも喜ばれるので、無理のない範囲でなる早を目指しましょう!
とは言っても、担当したことのない作業については感覚が分かりにくいと思うので、初めのうちは協業パートナーに相談してみましょう!
実務では、ここまでで作成した一式を、内容に相違が無いか一度クライアントに確認してもらうのが無難です。今回は課題の都合上、最後にまとめておこなってもらいます。
課題2-2 |要件定義をもとに『設計図』を作ろう!
要件定義が決まったら、設計図の準備をしましょう!
作成するものは「トレーニング編」で作成したものが全てです💪
- ディレクトリマップ
- コンテンツマップ
- ワイヤーフレーム
今回の課題でもですし、今後の実務でもずっと作成していくことになります。ここを丁寧に作成することで後工程に効いてくることも徐々に実感できると思うので、今回も気合を入れて作成しましょう!
課題2-3|Webサイトに使用するテキストを作成しよう!
設計図が完成したら、実際にサイトに埋め込むテキストを作成します。
テキスト作成は誰の仕事?
そもそも「テキスト作成は誰の仕事なのか?」という問題は往々に議題になります。制作会社やディレクターによっても様々で、特にこのようにしなければいけないなどという決まりはありません。
規模の大きい案件やブランドサイト等の場合はライターが専属で入っていることもしばしばありますが、個人のサイトやそれに準ずる小規模なWebサイトの場合はそこまでの予算がない場合がほとんどです。その場合、ディレクターもしくはデザイナーが担当することになります。
ただし、デザインの仕事にライティングが含まれているわけではないので、デザイナーに依頼する場合は事前にすり合わせ・費用の確認をしておきましょう!
テキスト作成のポイント
セールスLPやSEO記事だとそれなりにライティングの勉強が必要になってきますが、コーポレートサイトだとそれほどかしこまらなくていいので、自分で書けるようになっておきましょう!
基本的には、ヒアリングでクライアントから聞いた情報をもとに作成します。作成するサイトの内容が決まっていればテキストが必要になる箇所も分かるのでこのタイミングで作成します。
注目すべきポイントは以下です👇
- 正しい日本語になっているか
- Webサイト全体を通して矛盾が無いか
- 薬機法や景品表示法などに抵触する記述は無いか
注意が必要になるのは美容・化粧品業界・医療系業界です。薬機法という法律で使用してはいけない表現が細かく定められているので、コーポレートサイトであってもAI等を使用して軽く確認してあげるのがベターです。
また、商品を販売するサイトの場合は特定商取引法や景品表示法の概要なども抑えておきましょう。コーポレートサイトにそういった内容を載せることはほぼないかとは思いますが、商品サイトやLPを作成することになった時は気を付けましょう!
テキスト作成に自信が持てない場合はAIも活用してみましょう。(コラム作成中です!)
箇条書きで情報を送り、〇文字程度でまとめてほしいとお願いするとある程度はきれいにまとめてくれます。それからチェックをして違和感のない文章になっているかチェックするとWebサイトに使用できるレベルになります。
実際にテキストを作成してみよう
では実際にテキストを作成してみましょう!
作成したテキストはWFに埋め込んでくださいね。テキストを埋めてようやくデザイナーに引き継げるようになります。
課題2-4|クライアントに確認してもらおう!
ここまで出来たら、クライアントに確認してもらいましょう!
今回は課題の都合上このタイミングでの確認となっていますが、もう少し小分けにしても問題ないです🙆要件定義が出来たタイミングに内容に相違がないか確認、ディレクトリマップ・コンテンツマップが出来たら進捗報告で送付、WFとテキストが完成したらデザイン前の確認、のような感じで進めることが多いです!
この時、URLの共有だけで確認してもらうこともありますがクライアントによってはオンライン/オフラインで打ち合わせを挟むこともあります。案件に応じて柔軟に対応しましょう!
※本課題では最後にまとめてURLの送付でOKです!
課題2のおさらい|要件定義&情報設計をしよう!
- 課題2-1 「ヒアリングした内容をもとに要件定義をまとめよう!」
- 課題2-2 「要件定義をもとに『設計図』を作ろう!」
- 課題2-3 「Webサイトに使用するテキストを作成しよう!」
- 課題2-4 「クライアントに確認してもらおう!」
ヒアリングで得た情報をまとめて、制作フェーズに入れるよう準備をします。要件定義・情報設計・テキスト作成までをおこなって、クライアントに確認してもらいます。
今回のクライアントは、仕事でFigmaを使用したりWebツールも使用しているので、確認作業はスムーズそうです!
出来上がったらSlackの『2025_m_XXXX』となっている個別チャットに、実際にクライアントに送るように送信してください!🙆
本日のまとめ
本日は要件定義と情報設計をまとめました。
ここがどれだけ内容の濃いものにできるかで、制作物のクオリティが変わってきます。ディレクションをしていていちばん大変なのも本日お伝えしてきた作業です。
クリエイティブに入るまでが最も重要であると何度も伝えていますが、これが出来るだけでクリエイターはついてきてくれます。大変かもしれませんが一緒に乗り越えていきましょうね!
本日もお疲れさまでした🙌
