「Webサイトのリサーチが大事って聞くけどどう進めたらいいんだろう?」こんなことを思う事はありませんか?👀
リサーチと一口に言っても、何をどのようにリサーチするのかは様々です。ただ闇雲にリサーチするのは時間もかかりますし成果も得られにくいです💦
本コラムでは目的意識をもったWebサイトのリサーチについて解説していきます💪
リサーチ=下調べ? それだけじゃないんです!
デザインやコーディング、特にコーディングの仕事は言われたことを実行することが中心だったと思います。デザインに関してはテイストのリサーチをするものの、いいディレクターに当たった時はそれすら済んでいる可能性があります。
クライアントワークはまず「何を作るべきかを考える」というところから始まります。ここで重要なのがWebサイトリサーチになるという訳です。
ただWebサイトを眺めて「このデザイン良いな」「この動きかっこいいな」と思う事があるだけでも発見はありますが、そこで終わっていると「これをどう案件に活かすんだろう?」となることがあります。
リサーチをする上で大事なのは「いま分からないこと」「知りたいこと」を最初に決めておくことです!
例えば、Webサイトディレクションを始める時のこんな問いかけが出発点になります。
- この業界のサイトはどんな情報を重視してるんだろう?
- ユーザーに最初にやってほしい行動は何?
- キャンペーンや登録導線はどこに置かれている?
他にも「知りたい!」と思う事は今後たくさん出てくると思います。そんな時の「目的別リサーチの進め方」を解説していきます💪
目的を4つの観点で整理しよう!
実際にWebサイトをリサーチする時は広く視野を持ってしまうと拾える情報も広く浅くなりがちです。まずは「いま分からないこと」「知りたいこと」をギュッと絞ってジャンル分けしてみましょう👍
1. 「業界について知りたい!」
業界について知りたい場合、検索もいいですがAIでサクッと情報を集めるという手法もあります🙆
また、業界の何を知りたいかによっても細かく分岐があるので、例を紹介します!
業界のトレンドを知りたい
ざっくりと業界のWebサイトのデザインやレイアウトのトレンドを知りたい場合はギャラリーサイトで視覚的に確認するのがおすすめです!
「SANKOU!」というサイトでは、検索から業種を絞ってWebサイトを見ることもできます。
法規制・ガイドライン・慣習を知りたい
業種によっては必ず載せないといけない文言や、法規制によって載せられない文言があったりします。これはAIにサクッと聞いても良いですし、「業種 + Webサイト + NGワード」と検索すれば参考になるブログも出てきます。
この時一次ソースを確認するか、一次ソースのURLが載っているまとめブログで確認しましょう🙆
ビジネスモデル・収益構造を知りたい
「そもそもどういうお仕事なんだろう?」「どのように利益が出るんだろう?」という理解があればクライアントの話がスムーズに理解できたり、構造に沿った提案ができます。
これに関してもAIでサクッと調べるだけでかなり解像度があがりますし、その業種を目指す人向けのブログなども参考になるでしょう🙆
よほどニッチで知られていない業界でない限り、基礎情報のようなものはAIで要点を絞って調べることが可能です。その際、「参考にしたサイトがあれば教えて」などというと参考になりそうなWebサイトもピックアップしてくれます。
AIで情報収集→さらに知りたいことを詳しく検索といった流れがスムーズです!
2. 「ユーザーについて知りたい!」
実際にそのWebサイトを見るであろうユーザー像を理解することは、Webサイトの質を向上させることに直結します!最近では「口コミ」のおかげで生の声が集めやすくなっています🙆
Amazon・楽天などの通販サイトで調べる
形のある商品を売っている場合は、類似の商品の口コミが参考になります。もし既にWeb上にクライアントの商品がある場合はその口コミが良いですね!
ここではユーザーがどんなことに注目しているかを見ましょう。「商品が早く届いて助かった」「手作りの1点物だから愛着がわきます」「生活が良くなりました」のように、その商品が手元にくるどのプロセスで注目度が高いかが理解できると、打ち出し方も変わってきます!
食べログ・ホットペッパーなどの予約サイトで調べる
こちらも見るべき点は通販サイトの場合と同じです。飲食店やサービスを受けられるようなお店の場合はこのような予約サイトで口コミを見てみましょう。
通販サイトでも同じことが言えますが、購入者・利用者の属性(年代、性別)が分かる場合はどのようなユーザー層なのかもざっくりと把握できます!
Googleの口コミを見る
同業種や近隣店舗を検索するとGoogleで口コミがついていることもあります。実店舗の場合は予約サイトより忖度なく過激に書かれていることもあるので注意が必要です。業種に絞る場合は検索でもいいですし、近隣の店を調べる場合はGoogleマップから調べるのが便利です!
どの方法にも共通ですが、ユーザーが「何を重要視しているか」という情報をキャッチするようにしましょう。クライアントの打ち出したい方向性とユーザーが求めている方向性がズレていてはWebサイトを作る効果が薄くなってしまうので、コンテンツ制作の判断材料としての情報収集が良いです🙆
3. 「設計について知りたい!」
設計に関してはトレースでよく学んだと思います!トレースをした時の感覚を大事にしてWebサイトの設計を確認しましょう。
次の施策のリサーチにも共通ですが、そのWebサイトの目的によって導線の作り方は大きく変わります。LINE登録なのか、お問い合わせなのか、資料請求なのか、あるいは見てもらうだけでいいのか、最終目的は様々なので目的が一致している(恐らく、でOKです🙆実際どうかは聞いてみないと分かりません)Webサイトの導線を観察しましょう!
4. 「施策について知りたい!」
最後は施策についてです!
例えば「Web検索で同業種の広告がたくさん出るな」なども施策の一つですし、「LINE登録で情報を直接届けているな」「期間限定のキャンペーンをよくやっていそうだな」「サイトは活発じゃなくてSNSが元気だな」のような、気付きも施策です。
その商品・サービスを売るために、特に同業種のWebサイトでは”どのような作戦を取っているか”に注目して見ていくとWebサイトだけじゃない提案に繋がることもあります!
「肌感覚で、こういう傾向にあるな」ということが分かるだけでも質のいい提案に繋がるので施策にも注目して確認しましょう🙆
まとめ
Webサイトのリサーチは、ただ眺めて「いいな」で終わるものではなく、案件にどう活かすかまで落とし込んでこそ価値があります。
今回紹介した4つの観点を思い出してください。
- 業界:トレンド・規制・ビジネスモデルを押さえる
- ユーザー:口コミやレビューから生の声を拾う
- 設計:導線やページ構成をトレースして体感する
- 施策:広告やキャンペーンなど“売るための作戦”を見抜く
リサーチは「知識のインプット」ではなく、「提案や設計に活かすための材料集め」です。
最初から完璧を目指さなくても大丈夫です🙆
「なんとなく見て終わり」から一歩抜け出して一流の視点を磨いていきましょう💪✨
