クラサポトラブル110番

Web制作の現場では、思わぬトラブルが起きるのは日常茶飯事です。

ここでは、ディレクターが直面しやすい 8大トラブル と、その対応策を整理します。

現場で役立つ「実務マニュアル」としてまとめているので、参考にしてください🙌

目次

スケジュール管理の落とし穴

  • 事例
    • クライアント「今週中に確認します!」→結局翌週に持ち越し
    • クリエイター「締め切りはまだ先ですよね?」→結局少しずつ後ろ倒し
  • 対応策
    スケジュールは工程ごとではなくフェーズごとにバッファを設定するのが基本です。 一つひとつのタスクに余裕を持たせすぎると逆にダラダラ進みがちになります。 一方で余裕ゼロだと、確認の遅れなどで全体が崩れます。

👉 「週ごと」「制作段階ごと」といった単位で余白を取るとバランスが取りやすいです。 さらに定期的な進捗確認・スケジュール見直しを習慣化しましょう。

クライアントが確認してくれない

  • 事例
    • クライアント「ツールの使い方が分からなくて…」→確認が進まない
    • クライアント「忙しいのでまた来週」→レビューがどんどん後ろ倒しに
  • 対応策
    クライアントの確認遅れは珍しくありません。
    • ツールに慣れていなければ簡単なマニュアルを用意
    • ミーティングにして一緒に確認
    • 作業の先にある未来を伝えてモチベーションを高める

👉 「怠けている」のではなく「不安・不慣れ・多忙」で止まることが多いと理解し、補助を入れるのがディレクターの仕事です。

クリエイターの力量不足・音信不通

  • 事例
    • クリエイター「会員制サイト?調べればできます!」→結局詰まって納期遅延
    • 修正依頼後に「既読がつかなくなる」
  • 対応策
    新規のパートナーには特に注意しましょう。
    • ポートフォリオでスキルを確認
    • SNSや発信で人柄や稼働時間帯を把握
    • 契約前に「できること/難しいこと」をヒアリング
    • 「音信不通時の対応」も軽くルール化しておく

👉 問題が起きたら「相手が悪い」ではなく、まずはこちらの確認不足だった可能性を考えましょう。

修正が無限ループになる

  • 事例
    • クライアント「社長が見たら“やっぱり直せ”と言ってて…」
    • クライアント「他も見てみたいのであと3パターンお願いします」
  • 対応策
    修正ループは最初のルール作りで防ぎます。
    • 「修正は◯回まで無料」と明記
    • 「最終決裁者は誰か」を最初に確認
    • 修正は「まとめて依頼」してもらうよう案内

👉 無制限の修正はデザインの意図も崩し、コストも増えます。根拠を持った提案でリードするのが大切です。

素材が揃わない

  • 事例
    • クライアント「写真は友達に頼んでるので来月になります」
    • クライアント「原稿はバタバタしててまだ書けていません」
  • 対応策
    素材不足は定番の遅延要因です。
    • 必要素材はリスト化して期限を明示
    • 「仮画像・仮テキストで進める」選択肢を用意

👉 「揃うまで待つ」ではなく、「揃っていなくても進められる仕組み」を作るのがポイントです。

追加要望が止まらない

  • 事例
    • クライアント「やっぱり予約システムも欲しい」
    • クライアント「EC機能も追加できます?」
  • 対応策
    追加要望はよく出ます。
    • 契約や見積りで範囲を明確にしておく
    • 「追加は別料金になります」と早めに説明

👉 成長意欲から出る要望もあるので、頭ごなしに否定せず、条件を整理して提案するのが理想です。

決裁が遅い・人が増える

  • 事例
    • 担当者「社長が“最初からやり直して”と言ってて…」
    • 担当者「実は本部の承認も必要で…」
  • 対応策 大きな組織では、確認に関わる人が増えるのはよくあること。
    • 最初に最終決裁者を確認
    • 重要な場面では直接同席してもらう

👉 「上からの鶴の一声」で後戻りしないよう、フローを最初から把握しておくことが重要です。

支払いトラブル

  • 事例
    • クライアント「資金繰りが厳しくて、来月払っていいですか?」
    • クライアント「修正が多かったので値引きしてほしい」
  • 対応策
    金銭トラブルは精神的ダメージが大きいので、契約で予防するのが基本。
    • 着手金をもらう
    • 「納品後◯日以内支払い」を明記
    • 値引き交渉は「別案件扱い」として整理

👉 やり取りは必ず書面やメールに残す。口約束は厳禁です。

まとめ

トラブルは避けられないもの、起きる前提で準備しておきましょう!

「起きたときに対応できる仕組み」を持っていれば現場は驚くほど安定します。

ディレクターは「トラブルを避ける人」ではなく「トラブルが起きても沈まないよう舵を取る人」です。

この8大トラブルを頭に入れておくだけで、初めての案件でも落ち着いて対応できるはずです✨

とは言え、初めて(と言いつつ出会う度に…)トラブルに遭遇した時はパニックになりかけます。なることもあります😭そんな時はこの記事がある事、わたしたちメンターがいる事を思い出してくださいね!!トラブルも百戦錬磨の我々が全力で相談に乗ります!

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