Day11|ヒアリングの準備をしよう!

前回に続いてヒアリング実践課題、今回は事前準備に取り組んで行きましょう!

ヒアリングの実践課題
  • 課題 1-1 「テキストベースで伺いたいことをメールで確認しよう!」
  • 課題 1-2 「ヒアリングに向けた準備をしよう!」
  • 課題 1-3「ヒアリングをしよう!」
目次

ヒアリングシートを確認しよう

まずは前回確認したヒアリングシートについて、全体像を確認していきましょう!

【Template】ヒアリングシート※複製してご利用ください。

ヒアリングシートの構成
  1. 事前情報
  2. 仮構成
  3. サイトの目的・ゴール
  4. サイト公開について
  5. 商品・サービス・事業について
  6. デザインイメージについて
  7. 素材・テキスト

備考の欄に聞くべきポイント等を記載してあるので参考にしてください👍️

以下、補足説明のある項目について確認していきます!

①サイトの目的・ゴール

「ヒアリングは大枠から具体へ」と伝えたように、このシートもそれに習った構成になっています!

まずは作成するサイトの土台となる情報を固めていきましょう👍️

なぜ今回サイトを作ろうと思いましたか?(制作の理由・経緯

ざっくり事前に伺っている場合も、確認も含めて丁寧にヒアリングしましょう。

例えば、今までWebサイトを持っていなかったとして、「なぜ持っていなかったか」にも様々な理由が考えられます。事業のフェーズや課題感もヒアリングしやすくなります。

このサイトで達成したいことは何ですか?

この部分も事前に聞けていても改めて入念に。

「ユーザーにしてほしい行動」具体的な状況を踏まえつつすり合わせしていきましょう。

  • その場で商品を購入してほしい
  • 紹介でサイトを見に来てくれた人に商品のことを詳しく知ってほしい
  • 営業先のリストを獲得したいので、興味がある人に資料請求してほしい

意外と曖昧になりがちなのがCTA(サイト上での行動喚起)。「問い合わせなのか・資料請求なのか・相談なのか・無料体験なのか」のような細かな表現の差や、複数のCTAの可能性など、しっかりすり合わせしておきましょう!

複数のCTAを希望している場合は、優先順位も確認しておきましょう。

また、クライアント側で想定してない場合も多々ありますが、具体的な数値目標(月間◯件の問い合わせ/XX%の登録率 etc…)も有無と内容をヒアリングしてください!

ターゲット(誰に向けて?)はどんな人ですか?

クライアントの顧客を一番知っているのは勿論クライアントです。

ここはかなり重要な部分で、ターゲットの理解(解像度)が深いほど、サイトの品質に直結します。

具体的なターゲット層をヒアリングしたいところです!

具体的な内容を引き出すコツは「こちらから具体的に投げかける」ことです!
例えば「〇〇でXXな人ですかね?」と自分で想像しつつ具体的な人物像を投げかけていくことで、イメージがあっていれば補足情報を教えてくれたり、ちょっと違っていれば「あ〜そこはね…!」のように話が具体的になっていきます。

ページの種類・機能

こちらからの提案と、クライアント側の希望をすり合わせるイメージで打ち合わせましょう!

この時、仮構成を共有しながら話せるとかなりスムーズに進行できます!

②サイト公開について

サイト公開にはドメインとサーバーが必要です。

新規で取得する場合も、クライアントに契約していただくこと多いので(代理もできますが、対応いただいた方がベターではあります。)、役割分担とタスク整理するためにもしっかりヒアリングしておきましょう。

また、サーバー周りの基礎知識については以下コラムで解説しているので、あわせてご確認ください👍️

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よくわからない箇所があればぜひ質問してください!

③商品・サービス・事業について

このあたりは、備考に記載のある内容を踏まえつつ、そのままヒアリングする形で問題ありません。

会話形式で自然に深堀りするイメージをもって聞けると良いですね👍️

以下補足です!

現在の販売チャネル・提供方法

これは少しややこしい項目かもですが、ここではWeb・店舗・オフラインの営業活動・電話・代理店経由 etc…といったように、クライアントのビジネスが普段どのような流れで商品・サービスを提供しているかをヒアリングします。

「制作するサイトが既存の集客・営業にどう役に立てるか・どう組み合わさるのか」が意識したいポイントです!

この部分の理解が深まることで、サイトの設計やライティングなどの品質があがります🙌

顧客からよく言われる評価ポイントや感想は?

顧客アンケート等、実際の顧客の声が分かるものがあれば準備しておいてもらいましょう。

事業者目線での強みも聞きますが、実際にユーザーの購入の決め手になったことが実際にユーザーが欲しいと思っている情報でもあるのでヒアリングします。

営業がいるようなビジネスの場合、営業の方が顧客理解が一番高かったりします!加えて話を聞けたりすると理想的ですね💡

競合や似ている形態の企業(サイトURLなど)

ここはストレートに質問するのに加えて、もしこちらで調べたサイトがあれば共有しつつ意思疎通できると良いですね!

引用的に他社を参考にする際の注意点ですが、参考にする部分が「サイトの設計部分」なのか「デザイン部分」なのか・さらに具体的にどこの箇所か(もっと言えばなんでなのか)、これらをはっきりするまで確認しておきましょう!

クライアントが「このサイトが良い・似た感じにしたい」と言ってくれたとしても、それがどこの部分のことを指しているのかしっかり擦り合わせしないと、完成物で「なんか違う…」となってしまう可能性があるので注意しましょう!

デザインイメージについて

デザインイメージについても、完成物で「なんか違う…」にならないようにしっかりイメージを擦り合わせていきましょう!

参考サイトの有無 / サイト全体の雰囲気の希望

デザイン面での参考サイトは、クライアントが外部のWebサイトを調べて希望を提示してくれる場合もあるので、まずはヒアリングしてみましょう!

とはいえそこまで用意してない・調べてない、という方も多いので、その場合はサイト全体の雰囲気の希望を聞いていきます。

ポイントとして、言葉だけのヒアリングだと認識がズレてしまう可能性があることを押さえておきましょう!

例えば、「スタイリッシュ」のようなイメージ希望をもらっても、クライアントの思っているスタイリッシュとこちらが思っているスタイリッシュがちょっと違うかもしれません。

ヒアリング準備の段階で、こちらもいくつかサイトを調べておき、「こんな感じですかね?」とお互い現物を見ながらイメージを擦り合わせるのが理想的です!

素材・テキスト

素材やテキストはどこまで提供してもらえるか、現時点で共有が必須なものは何かをすり合わせていきます。

ヒアリングに加えて、クライアントに対する依頼も発生するポイントです。

あとから「あれも必要だった・これも依頼したい」とできるだけならないように、ヒアリング時にしっかり依頼しておきましょう!

この打ち合わせをする際にも、仮構成(どれだけ叩き状態だとしても)があるだけで進行のしやすさが全然違ってきます!

テキスト素材について

テキストは概ねこちらで編集するものと構えておきましょう!

ただ、無からテキストを生成するのは社内の人間でない限り難しいので、今までに作成した資料やアンケートなどを共有してもらったり、箇条書きレベルである程度情報を提供してもらうことを説明しましょう。

写真素材について

デザインの領域にもなりますが、「この訴求をするにはこんなイメージ素材がほしいよな」というのを想定しつつ、以下のポイントをクライアントと可能な限り擦り合わせしましょう!

以下のポイントを確認してみましょう💡

  • クライアントが所有していてる素材→依頼
  • 必要に応じて素材サイトを利用する旨
  • 素材は無いがサイトに掲載したい→撮影リスト

掲載したい事例・実績・お客様の声

多くの場合で事例に関するコンテンツは、積極的にサイトに掲載したいコンテンツになります!

可能な限り情報を提供してもらえるように依頼をしましょう!

自分自身がクライアントのビジネスをより深く知ることのできる情報でもあります👍️

資料ダウンロード

サイトで資料請求を促す場合、その資料も共有してもらいましょう。

課題1-2|リサーチと仮構成作成を進めてヒアリングの準備をしよう!

ヒアリングシートの内容を確認できたところで、今回の課題に取り組んで行きましょう!

課題1-1で返ってきたメッセージの内容を基に、ヒアリングをするための準備を行いましょう。ヒアリングに向けた事前のリサーチと、ヒアリング内容の整理と仮構成の作成を行います。

↓まずは前回のおさらいです!

  • ヒアリングでやるべきこと
    • サイト制作のための情報収集
    • 方向性の合意形成
    • 素材の依頼
  • ヒアリングの心構え
    • 逆算意識でヒアリングに臨む
    • クライアントにも自分事として認識してもらおう
    • 「大枠から具体へ」の流れを意識しよう
  • 事前準備
    • 事前情報の依頼
    • リサーチ
    • 仮構成

今回の課題では「事前準備」の中のリサーチと仮構成を進めます!

事前情報の整理

課題1-1で山田さんから送られたメッセージを、ヒアリングシート「事前情報」シートに入力しましょう。

返答がなかった部分は空白でOKです🙆憶測で情報を付け足さず、返ってきたそのまま入れておくのがベターです。

リサーチと仮構成の作成

次に「仮構成」を作成していきます。

事前情報を基に仮構成を検討していくことになるのですが、そこで必要なのがリサーチになります。

経験を積んでいくことで最初の仮構成の作成はイメージが湧くようになっていきますが、慣れないうちは事前情報の「サイト制作の目的」等を参考にリサーチを並行して行うことをオススメします!

「具体的に何をリサーチするの?」という疑問を解決するコラムもあるので、こちらも参考に進めてくださいね🙌

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仮構成は、作成が望まれるページとその概要を書き出していきます。詳細な部分まで決まっている必要はあまりないので、最低限やることとして必要ページの洗い出しと一言で概要をまとめることを意識してみてください!

(※作成出来たら次回の内容を確認してヒアリングに向けてイメトレしてください!)


前回の課題で「少し猶予をもった日時の設定」をオススメしたのですが、今回の課題はその猶予の中で行う作業というイメージです!

実案件では最初のお問い合わせからヒアリングまでに間を空けることは望ましくはないですが、今回は課題で恐らく初めて行う手順になると思うので猶予を設定していただきました!

やることや進め方、かかる時間などは今回やってみて感覚を掴んでいけると思うので、実務の際は今回の経験を活かしてくださいね🙌

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